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連獅子の隈取り   

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                                   左:子獅子  右:親獅子

舞台のお化粧は、役者さんや先生方など、頻繁に舞台に立たれる方はご自分で描かれますが、私達は 「顔師 (かおし) さん」 と呼ばれる、いわゆるメイクさんに描いて頂きます。勿論、役によって作り方が違いますし、顔師さんによっても異なります。

曲の途中で衣裳替えのある踊りは、後見さんによる舞台上の引き抜きのほか、舞台袖などに衣裳さん、床山(かつら)さん、顔師さんが待機していて、変身~することもあります。これを 「早ごしらえ」 と言います。
私達の連獅子の場合は、ノチ (獅子になってから) はスッポン=花道のせり でせり上がりましたので、花道から引っ込み、階段をかけおりて、スッポン下へ猛ダッシュ!!! ここで早ごしらえをしました。
脱いで、着て、描いて、被って、と大忙しですが、「静と知盛」 に比べれば、10分のつなぎ (胡蝶の踊り) があるので、私としては楽でした。子獅子の方は少々手間取っていたようですが・・・

写真の隈取りは今回の四天姿に合わせて描かれたものなので、大口袴 (歌舞伎の時の衣裳) の獅子の描き方とは異なるそうです。
踊り終えた後、絹布に隈取りを写しとる為、もう一度なぞって頂きました。油が乾いてしまうと、写し取れないからだとか。パックをするように布を顔にあてて、上からこすります。自分ではできないので、顔師さん二人がかりの作業です。
ここにサインをして表装し、記念にとっておくのだそうです。

by mam-ori | 2007-11-19 13:14 | 長唄 「連獅子」 お稽古日記

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