旧とアミ、かつらの話
2015年 10月 07日
その アタマって キュウ?
キュウは痛いよねー
アミの方が楽でいいわぁ。
学生時代、
お姉さん達のこんな会話を耳にして、
鬘 (の中の形) は どれも 球 (キュウ) なのに、
いったい何の話をしてるんだ???
と 疑問で仕方がない時がありました。
ネットなど無い時代でしたから
自分で調べる手段もなく、
かつら屋さんに質問したところ、
キュウというのは 球 じゃなくて 旧 だよ
と教えて下さいました。
旧い形の鬘 (かつら)、ということですね。
では、何故 旧のかつら が痛いのか?
それは かつらの土台 (地金) に使用している
金属の違いにありました。
旧のかつら は 銅製
アミのかつら は アルミニウム製
銅は硬くて、アルミニウムは柔らかい。
ゆえに、銅のかつらは痛くなりやすい、
ということなのでした。
なるほど!ですね。
では次に、
両者の見分け方を見てみましょうか。
旧のかつら がこれで
キュウは痛いよねー
アミの方が楽でいいわぁ。
学生時代、
お姉さん達のこんな会話を耳にして、
鬘 (の中の形) は どれも 球 (キュウ) なのに、
いったい何の話をしてるんだ???
と 疑問で仕方がない時がありました。
ネットなど無い時代でしたから
自分で調べる手段もなく、
かつら屋さんに質問したところ、
キュウというのは 球 じゃなくて 旧 だよ
と教えて下さいました。
旧い形の鬘 (かつら)、ということですね。
では、何故 旧のかつら が痛いのか?
それは かつらの土台 (地金) に使用している
金属の違いにありました。
旧のかつら は 銅製
アミのかつら は アルミニウム製
銅は硬くて、アルミニウムは柔らかい。
ゆえに、銅のかつらは痛くなりやすい、
ということなのでした。
なるほど!ですね。
では次に、
両者の見分け方を見てみましょうか。
旧のかつら がこれで
これではどう違うのか
さっぱり分かりませんよね。
ちょっとズームアップしてみましょう。
これが 旧で
旧は、羽二重 (絹の生地) に
毛を通して貼り付けてあります。
アミは、網に毛を通したものが
貼り付けてあります。
歌舞伎で使用する殆どが旧のかつら。
ですから日本舞踊でも、
古典舞踊の作品はこちらを使う訳です。
古典舞踊と言われたって、
何の事だかわからない!
と 仰る初心者向けに、
ざっくりと説明するならば、
役の設定があるような演目が古典で
旧のかつらを使い、
何だか分からないけど
綺麗な恰好してスーっと踊っている時は、
アミのかつらを被っている…
そんな感じでしょうか(笑)
先ほどの写真も、
旧のかつら の方は「紅葉狩の楓」
という役柄設定のあるもので、
アミのかつら の方は「京風流曙染」
という演目。
恋しい人を待つ女性の心情を描いた作品ですが、
物語性の強いものではありません。
付け加えて言うならば、
アルミニウムは柔らかいため
羽二重を貼るだけの強度が無いのだとか。
まぁね、こんなことを知らずとも
舞台は十分楽しめますが、
舞台の裏側を知って もっと楽しく♪
そんなお手伝いができれば良いな、
と思って書いてみました。
長々お付き合いくださいまして、
ありがとうございました。
by mam-ori | 2015-10-07 10:36 | 23-菊水会